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NEWS & COLUMN

2026.02.03

コラム

リハビリテーション・機能訓練とは?両者の違いや実施内容をわかりやすく解説します

本記事では、リハビリテーションと機能訓練の定義や目的、対象者、実施内容の違いをまとめ、それぞれがどのような場面で必要とされるのかを解説します。ご家族にとって適切な支援を選ぶための判断材料として、ぜひ参考にしてみてください。

リハビリテーションと機能訓練の違い

リハビリテーションと機能訓練は、どちらも身体機能の維持や改善を目的とした支援ですが、その位置づけや進め方には明確な違いがあります。本章では、定義・目的・対象者・実施者に分けて、それぞれ解説します。

定義

リハビリテーションとは、病気やけが、加齢などによって低下した心身の機能に対し、医療的な視点から回復や維持を図る取り組みです。医師の処方や指示に基づいて実施され、治療の一環として位置づけられます。

一方の機能訓練は、日常生活を送るうえで必要な身体機能を保つことを目的とした支援です。医療行為ではないものと位置づけられており、施設職員が作成(専門資格を持つ職員が関与することも)した訓練プログラムをもとに行われます。

実施目的

リハビリテーションの目的は、身体機能の維持と回復を図ることです。医師が症状や経過を判断し、個々の状態に応じてリハビリテーション内容を指示します。そのため、病状の変化や回復段階に合わせて専門的な介入が行われます。

これに対して機能訓練の目的は、現在の身体機能をできる限り保ち、低下を防ぐことです。施設職員が利用者の生活状況を踏まえてプログラムを作成し、日常生活動作に結びつく形で継続的に実施されます。

対象者

リハビリテーションの対象者は、居宅要介護者のうち、症状が急性期を過ぎて安定期にあり、主治医がリハビリテーションの必要性を認めた方です。医療的管理のもとで行うため、誰でも受けられるわけではありません。

機能訓練は、居宅要介護者全般が対象となります。医師の処方がなくても実施できるため、身体機能の低下予防や生活の質を維持することを目的に、多くの高齢者が利用できます。

実施者

リハビリテーションは、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などの国家資格を持つ専門職が中心となって実施されます。それぞれが専門分野を活かし、身体機能や日常動作、嚥下や言語機能などを評価・支援します。

一方の機能訓練は「機能訓練指導員」が行うのが特徴です。これを担当できる資格は、以下のとおりです。

<機能訓練指導員に必要な資格>
・理学療法士
・作業療法士
・言語聴覚士
・看護師
・柔道整復師
・あん摩マッサージ指圧師

施設の体制に応じて、配置されます。

リハビリテーションとは

リハビリテーションとは、病気やけが、加齢によって低下した身体機能や生活能力の回復・維持を目的とした医療的支援です。医師の指示のもと専門職が関わり、状態や目標に応じた個別プログラムが組まれます。

本章では、理学療法・作業療法・言語聴覚療法、それぞれが実際に行う内容を解説します。

理学療法

理学療法は、立つ・歩く・座るといった基本的な動作能力の改善や維持を目的としたリハビリテーションです。筋力や関節の動き、バランス機能、痛みの軽減に着目し、以下の内容の治療や運動指導を行います。

<理学療法の内容>
・運動療法:筋力トレーニング、ストレッチ、関節可動域訓練、痛みの緩和
・バランス訓練:立位・座位での姿勢保持や転倒予防練習
・歩行訓練:杖や歩行器を用いた歩行練習
・物理療法:温熱・電気刺激などによる痛みの緩和や血流改善
・福祉用具の指導:装具や車椅子の選定や安全な使用方法の説明

作業療法

作業療法は、食事や着替えなどの日常生活動作を通して、生活の自立やその人らしい暮らしの維持を支援するリハビリテーションです。身体機能だけでなく、心理面や生活環境にも配慮しながら行われます。

<作業療法の内容>
・日常生活動作訓練:食事、更衣、入浴、トイレ動作の練習
・家事動作訓練:調理、洗濯、掃除など生活場面を想定した訓練
・作業活動:趣味や創作活動を活かした機能・意欲の向上
・環境調整の助言:住環境の工夫や福祉用具導入の提案
・社会参加の支援:外出や地域活動への参加を見据えた支援

言語聴覚療法

言語聴覚療法は、話す・聞く・飲み込むなどの機能に課題がある方を対象に、コミュニケーションや食事の継続を支援するリハビリテーションです。誤嚥や意思疎通の困難を防ぐ役割も担います。

<言語聴覚療法の内容>
・言語訓練:言葉の理解力や表現力を高める練習
・発声・発音訓練:声量や発音の明瞭さを改善する訓練
・嚥下訓練:飲み込み動作の練習や姿勢・食形態の調整
・代替コミュニケーション支援:文字盤や絵カードの活用
・認知機能へのアプローチ:記憶・注意力を意識した訓練

機能訓練とは

機能訓練とは、要介護者の身体機能や生活機能を維持・改善し、日常生活をできるだけ自立して送れるよう支援する取り組みです。本章では、機能訓練の主な内容を分野別に解説します。

運動機能の訓練

運動機能の訓練は、筋力や関節の動き、バランス能力を保ち、転倒や生活動作の能力低下を防ぐことを目的として行われます。日常生活に必要な動作を意識しながら、無理のない範囲で継続することが重視されます。

<運動機能の訓練の内容>
・ストレッチ:筋肉の柔軟性を高め、関節の動きを保つ
・筋力トレーニング:自重やマシンを使い、筋力の維持・向上を図る
・バランス訓練:立位保持や体重移動を通じ、転倒予防に努める
・歩行練習:安定した歩行を目指し、必要に応じて補助具を使用する
・生活動作練習:立ち上がりや階段昇降など実生活を想定して実施する

口腔嚥下機能の訓練

口腔嚥下機能の訓練は、食べる・飲み込むなどの機能を維持し、誤嚥や低栄養を防ぐことを目的に行われます。安全な食事を続けるため、口の動きや食事環境にも配慮しながら実施されます。

<口腔嚥下機能の訓練の内容>
・嚥下動作の練習:正しい姿勢や飲み込み方の指導
・口腔体操:舌・唇・頬の運動による口腔筋機能の維持
・口腔ケアの指導:清潔保持による誤嚥性肺炎の予防
・食事形態の調整:刻み食やとろみ付けなど嚥下しやすい工夫
・食事時の助言:飲み込むタイミングやペースの調整

認知機能の訓練

認知機能の訓練は、記憶力や注意力、判断力などの低下を緩やかにし、生活への影響を最小限に抑えることを目的としています。クイズやゲーム形式で、楽しみながら行うことが重視されます。

<認知機能の訓練の内容>
・記憶課題:回想法(過去の出来事を思い出すこと)や簡単なゲームによる記憶刺激
・注意力訓練:集中力を促す簡単な作業や課題
・判断力の練習:生活場面を想定した選択や問題解決の練習
・コミュニケーション活動:他者とのやり取りによる脳への刺激
・生活リズムの支援:日記を書くなど、日課を意識した活動参加の促進

リハビリテーション・機能訓練を受けられる場所

リハビリテーション・機能訓練は、病院・クリニック、通所リハビリテーション、デイサービス、高齢者住宅・有料老人ホームなどで受けられます。身体状況や生活環境に応じて、適した場所を選びましょう。

まとめ

リハビリテーションと機能訓練は、いずれも高齢者の生活を支える取り組みですが、目的や実施方法、関わる専門職には明確な違いがあります。医師の指示のもと、専門職が関与する医療的支援が必要な場合はリハビリテーションが、日常生活の中で身体機能や生活機能を維持したい場合は機能訓練が適しています。ご本人様の状態や今後の暮らしを見据え、適切な支援を選ぶことが、安心して過ごせる生活につながるでしょう。

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