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NEWS & COLUMN

2025.09.01

コラム

パーキンソン病の7つのリハビリテーション方法!自宅でできるやり方も解説

パーキンソン病は、高齢期に多く見られる進行性の神経疾患です。震え・筋肉のこわばり・動作の遅れなどの症状が現れ、日常生活を困難にします。今までできていた動作が次第にできなくなるなど、ご家族の変化に戸惑い、この先どうなるのか不安を感じる方も少なくありません。

本記事では、専門職による7つのリハビリテーション方法に加え、自宅でできる運動方法についても具体的に紹介します。ご家族の生活の質を高め、負担を減らすためのヒントをお届けします。

パーキンソン病とは?

パーキンソン病は、脳内のドーパミン神経細胞が減少することで運動障害を引き起こす、進行性の神経疾患です。主な原因は「黒質」という脳の部位での神経細胞の変性や「α-シヌクレイン」というたんぱく質が異常に蓄積することであり、代表的な症状は以下のとおりです。

・手足の震え(振戦)
・動作の遅さ
・筋肉のこわばり
・バランス障害などの運動障害

これらの運動障害に加え、うつや睡眠障害などの非運動障害も見られます。治療は、薬によるドーパミン補充や、脳深部刺激療法(DBS)などの外科的治療のほか、リハビリテーションや生活習慣の見直しも欠かせません。早期診断と多方面からのアプローチが、生活の質を大きく左右します。

パーキンソン病の7つのリハビリテーション

パーキンソン病の進行を緩やかにし、できる限り自立した生活を続けるには、適切なリハビリテーションが欠かせません。本章では、専門職のサポートを受けながら実施される、7つのリハビリテーション方法について解説します。

➀リラクセーション

リラクセーションは、パーキンソン病で見られる筋肉のこわばりや、不安感を和らげるために有効な手法です。呼吸しやすい姿勢を取り、軽いストレッチをすることで自律神経のバランスを整え、全身の緊張を減らせます。

心身ともにリラックスすることにより、動きやすさや睡眠の質の向上にもつながります。専門職の指導のもとで、安全に取り入れていきましょう。

②ストレッチ

ストレッチは、筋肉や関節の柔軟性を保ち、動作のぎこちなさを改善するために重要です。特に、前かがみの姿勢が強くなりがちなパーキンソン病の方は、胸や股関節まわりの筋肉を伸ばすことで、姿勢の改善や歩行の安定性アップが期待できます。日常的に行うことで、関節拘縮の予防や転倒リスクの軽減にも役立ちます。

③筋力トレーニング

筋力トレーニングは、加齢や病気により、低下しがちな筋力を維持・強化します。太ももや体幹など大きな筋肉を中心に、自重運動や軽いウェイトを用いたトレーニングがおすすめです。筋力がつくことで歩行の安定性が増し、移動や立ち上がりなどの日常動作がよりスムーズになります。

④歩行練習

歩行練習は、小刻み歩行やすくみ足など、パーキンソン病特有の歩行障害の改善に効果的です。手拍子に合わせた歩行訓練や、床の目印などに合わせて歩く練習を活用することで、歩行の再学習を促します。歩行が安定すると転倒リスクが減り、外出への意欲や活動量も増加します。

⑤作業療法

作業療法は、食事・更衣・入浴などの日常生活に直結する動作を円滑に行うための訓練です。作業療法士が、動作の手順や身体の使い方を指導するほか、補助具の提案や住環境の調整も行います。これにより、ご家族の自立度が高まり、介護者の負担軽減にもつながります。

➅生活動作練習

生活動作練習は、排泄・移動・食事などの基本動作を繰り返し行い、実生活への応用力を高めるリハビリテーションです。特に、日常的に不自由さを感じる動作に焦点を当てることで、実用的なスキルを身につけられます。本人の自信回復と「できること」の維持に直結する取り組みです。

➆構音・嚥下(こうおん・えんげ)訓練

パーキンソン病では、発声が小さくなったり、言葉が不明瞭になったりする「構音障害」や、飲み込みがうまくできなくなる「嚥下障害」がよく見られます。これらの症状に対しては、言語聴覚士による専門的なリハビリテーションを受けましょう。

特に構音障害には、大きな声を出すことに重点を置いた訓練法「LSVT LOUD」が有効とされています。音読や発声練習を集中的に行うことで、声の大きさや明瞭さの改善を目指します。一方、嚥下障害には、正しい姿勢での食事や嚥下体操を行い、誤嚥を防ぐことが重要です。どちらも、誤嚥性肺炎やコミュニケーション障害を予防し、生活の質を守るために欠かせない支援となります。

自宅でできるリハビリテーション

自宅でのリハビリテーションは、日常生活に取り入れやすく、継続しやすいところが大きな利点です。本章では、無理なく行えるストレッチや運動を取り上げ、その具体的なやり方も解説します。
なお、自宅でのリハビリテーションあたっては、転倒等のリスクを避けるため、できるだけ家族と一緒に行いましょう。また、体調がすぐれないときは無理せず休むようにしてください。

簡単なストレッチ

ストレッチは、筋肉や関節の柔軟性を保ち、動作のスムーズさや姿勢の改善に役立ちます。例えば、首を前後左右にゆっくり倒す「首のストレッチ」、肩をすくめて脱力する「肩のストレッチ」、背中を丸めるように腕を前に伸ばす「背中のストレッチ」などがおすすめです。朝や入浴後など、身体が温まっているタイミングに取り入れると、安全に行えます。

ウォーキング

ウォーキングは、全身運動として心肺機能や筋力を維持するのに適しています。パーキンソン病の方は特に「大きな歩幅」「一定のリズム」「壁や手すりでの安全確保」を意識することが大切です。好きな音楽に合わせて歩くのも、リズムを保つうえで効果的です。短時間でも毎日続けることで、転倒予防や生活意欲の向上につながります。

イスを使ったエクササイズ

イスに座ってできる運動は、バランスに不安がある方でも安心して取り組めます。片足を交互に上げる「足の上げ下げ」、上半身を左右にひねる「体幹ひねり」、ゆっくり立ち上がる「立ち上がり練習」などが代表的です。

いずれも下半身や体幹を刺激し、立ち座りや移動などの日常動作を支える力を育みます。無理のない範囲で、呼吸も意識しながら行いましょう。

まとめ

パーキンソン病は進行性の疾患ですが、リハビリテーションを継続することで症状の進行を緩やかにし、生活の質を高めることが可能です。理学療法士・作業療法士・言語療法士などの専門職による支援と、自宅で無理なく取り組める運動を組み合わせて、継続的に取り組みましょう。ご家族が安心してケアに励むためには、専門的な知識や支援体制も不可欠です。

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