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NEWS & COLUMN

2025.02.07

コラム

趣味を通じて得る充実した日常生活

はじめに

「趣味を持つ」というのは、日常生活に喜びや楽しみを与えることは想像に容易いでしょう。好きなことに打ち込むと、つい時間を忘れて没頭してしまうものです。
中でも高齢者の方は、お子さんの独立や、仕事の引退などによって自由に使える時間が増えるようになります。
今回は高齢者の方が趣味を持つことで、心身にどのような効果があるのかをご紹介したいと思います。

50歳~79歳の「楽しみ」ランキング

ひと言で趣味と言ってもその種類は多岐にわたります。では、ご高齢者にはどのような趣味が好まれているのでしょうか。
ソニー生命では2023年に「シニアの生活意識調査2023」として、全国の50歳~79歳の方にアンケートを取っています。(図1)
この調査によると、上位15項目のうち、「旅行」が39.9%と最も多く、次いで「テレビ/ドラマ」38.4%「グルメ」27.1%となっています。
さらにはゲームやファッションなどもトップ15位に入っています。これらは主に「若者が持つ趣味」と捉えがちですが、トップ15位にランクインしている事実を見ると、そうとは言い切れず、趣味に年齢は関係ないことが伺えます。

(図1)

(図1)出典:ソニー生命 シニアの生活意識調査2023より➚

趣味と健康について

高齢者の方が趣味を持つことは健康につながると言われますが、実際にどうなのでしょうか。
新型コロナウイルス感染症の流行下で2020年に発行された「日本健康開発雑誌 第41号」(※1)によると、趣味を持つことでうつになるリスクが低くなり、うつ予防に貢献する可能性があると指摘されています。さらには、ひとりで趣味や運動をするよりも、ほかの方(特にグループや組織に所属、または地域の活動に参加している方)と一緒に取り組んだ方が健康の維持・向上の効果が高まると言われています。

そして、令和3年に内閣府が実施した「生きがいや喜び、楽しみを感じるとき」に関する調査結果を見ると、「趣味やスポーツに熱中している時」と答えた方が多くみられました。(※2)

このことからも、ご高齢者の方が趣味を持ち取り組むことは健康の維持と向上、なによりも生きがいにつながる重要なことだと言えます。
(※1)参考:「日本健康開発雑誌 第41号」より➚
(※2)参考:内閣府「令和3年度 高齢者の日常生活・地域社会への参加に関する調査結果(概要版)」2章8項より➚

ご入居者様へのご趣味アンケート

opsol株式会社が運営する施設においてパリアティブケアホーム はなの楠根から2名のご入居者様にアンケートに答えていただくことができました。

【氏名】H様 (74歳)
【趣味】

  • パン作り
  • パッチワーク、編み物
  • 花、野菜作り
  • DIY
  • 折り紙
  • 洋裁

【アンケート】
Q:ご趣味はいつごろから始められましたか?
A:ほぼ全部20代から始めています。

Q:趣味を続けていて、良かったと思うことを教えてください。
A:野菜が発芽したときなど、いろいろな感動を感じることができます。
また編み物に関しては、自分の体に合ったものを作れますし、自分の好きなものを作ることができます。

【作品紹介】
作品①
こちらの作品は絵が描かれている布に、ビーズを縫い付けて作成した作品とのことです。
とても細かくビーズが施されていて、ビーズによって平面だった絵が立体的に浮かび上がって見えます。
きっと見る角度によってビーズの輝きが変化し、見るたびに色彩が変化する作品になっていることと思います。

作品②
こちらの作品も「作品①」と同様に、ビーズをキャンバスに刺しゅうした作品です。
これは「作品①」よりもさらに細かい刺しゅうが施されていますね。いくつのビーズを使用されたのでしょうか。
なにより驚いたのは、ビーズを使って絵のグラデーションをとても精密に再現しているところです。かなりの種類のビーズを用意し、描かれている絵のグラデーションに沿った色を選択していく。とても根気のいる作業だと思います。

作品③
これは野菜作りですね。お話によるとこのお写真は大根が植えられている様子だそうです。昨年の10月ごろに種を植えて現在に至っているとのことです。
この季節、大根は様々なお料理として食卓を彩ってくれます。おでんやふろふき大根、大根おろしなど、実に多彩なバリエーションを持っています。寒い季節には旬のお野菜として食卓に欠かせない食材です。

【氏名】K様 (85歳)
【趣味】

  • トールペイント
  • 刺しゅう
  • 旅行

【アンケート】
Q:ご趣味はいつごろから始められましたか?
A:トールペイントは75歳ごろから始めています。刺しゅうと旅行は昔から好きで、いつから始めたのかは覚えていません(笑)

Q:趣味を続けていて、良かったと思うことを教えてください。
A:同じ趣味を持つ方たちと取り組むことで、お友達が増えたことが続けていてよかったと思いますね。

【作品紹介】
作品①
こちらはトールペイントの一種で布のキャンバスに作品を描かれています。
トールペイントはヨーロッパの伝統的な技法をベースとして木製品や布、ガラスやブリキなど、身の回りにある素材にペイントするもので、フランス語で「ペイントしたブリキ」という意味を持っているそうです。
お家の周りにある木々の葉の表現が素晴らしいですね。筆をポンポンとスタンプのように当てて葉を表現しているのでしょうか。奥の木々との色合いを差別化し、遠近感を際立たせているのも注目のひとつですね。写真右上に反射されている光が、ペイントの層の厚さを物語っています。

作品②
こちらは木材に描かれたトールペイントです。
お花の立体感をとてもわかりやすく表現されています。お花が活き活きとしていますね。
中央の作品は、背景の一部に、あえて緑を差し込むことで白色のお花を浮かび上がらせています。とても計算された配色をされていますね。
3つの作品にそれぞれ書かれている文字は、スタンプを活用しているそうです。こういったアイテムを使用することも作品にインパクトを与え、演出として良いスパイスになるのではないでしょうか。

作品③
こちらの作品は市販されている時計にお花と、くまさんのペイントを描かれたもので、手前にある猫ちゃんもトールペイントで作成されたものになります。
ビンテージ感のある時計に、あえて鮮やかな色彩の絵を描くことで、描いた作品を浮き上がらせています。しかし色の種類は多用せず、時計の文字盤との一体感を損なわないようにしているように見えます。
対して手前の作品は、衣服にあえて原色を多用し、存在感を出しています。猫ちゃんのリアルに描いた毛並みとのギャップが見る人にインパクトを与える作品ではないでしょうか。手に持っているキャンディーがとてもおいしそうです!

お二人とも様々な趣味をお持ちになり、H様に関しては、実に7つものご趣味があるとのことでたいへん驚きました。
趣味に取り組むことで、感動を得たりお友達が増えたりと、日々の日常生活の中にはりあいを感じながら過ごされているのではないでしょうか。

アンケートや作品のご提供をいただいたH様とK様、ご協力誠にありがとうございました!

まとめ

趣味を持つことに年齢は関係なく、始めるのに遅すぎるということはありません。日々の生活に楽しみや生きがいを得ることでQOL(生活の質)を向上させ、健康の維持・向上にもつながる素晴らしいものです。

人生100年時代と言われているいま、新しいお友達をつくり、はりのある日常生活を送れるように趣味を見つけてみるのも良いかもしれません。

 

 

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