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NEWS & COLUMN

2024.05.28

コラム

TMT検査とストループ検査について

opsol株式会社は、医療事業や介護事業、高齢者向け住宅事業や高齢者・ケア住宅紹介事業などを手掛けており、高齢者の方にサービスを提供する機会の多い事業です。その中で、今回紹介する検査は、ご高齢の方の「お体の状態」を評価するツールとしては、非常に有効であると考えています。
では『TMT検査』『ストループ検査』とはどのような検査なのでしょうか。それぞれご紹介していきましょう。

TMT検査とは何か

『TMT検査』は『Trail (※1)making test』の略で、外傷性による脳の損傷によって起きた脳機能障害の評価方法のひとつとして活用されています。脳の機能障害(後遺症)には『高次脳機能障害』『軽度認知障害』などが挙げられますが、その中で『TMT検査』は『高次脳機能障害』を調べるために用いられることが多いそうです。『高次脳機能障害』には、失語症・記憶障害・注意障害・社会的行動障害などがあり、『TMT検査』は『注意障害』の後遺症を測る代表的な検査としてよく使われています。

※『注意障害』の程度を測るために『注意力検査』があり、その手段として『TMT検査』がある。

※1 Tlail(トレイル):道・足跡・追跡等、後を追うなどの意味に使われます。

TMT検査の方法

『TMT検査』は、2種類の検査で構成されています。

  1. TMT‐A…数字を順番に追っていく検査
  2. TMT‐B…数字と文字を交互に追っていく検査

では、ひとつずつ見ていきましょう。

  1. TMT-A検査
    1~25まで記載されたカードが無造作に置かれた場所に、数字を1から順番に線で結んでいきます。
    作業が終わるまでの時間が得点となります。
    ↑①→②→③と順番に線で結んでいく。
  2. TMT-B検査
    1~13まで記載されたカードと、あ~し まで記載されたカードが無造作に置かれた場所に、数字と文字とを交互に線で結んでいきます。
    作業が終わるまでの時間が得点となりますが、この検査には5分という制限時間が設けられています。制限時間内に終了しなかった場合は、評価不能という結果となります。
    ↑数字と文字を交互に線で結んでいく。

 

TMT検査でわかること

総じて得点が高くなるほど『注意機能の低下』が疑われます。
(得点が高い=時間がかかっている=注意機能が低下傾向にある)

  1. TMT‐A…処理速度・注意力・視力などの評価に有効と言われています。
  2. TMT‐B…TMT‐Aより難易度が高いため、高い情報処理能力の評価をすることができます。前頭葉の機能評価が特に有効と言われています。

参考:メディカルコンサルティング合同会社
https://medicalconsulting.co.jp/2023/03/31/methods-of-tmt/

 

ストループ検査とは何か。その検査方法とは。

『ストループ検査』は『ストループ効果』と呼ばれる『人に起こる現象』からなる神経心理学的検査となっています。
『ストループ効果』は、文字の持つ意味と文字の色を同時に目にして、それぞれの情報が干渉しあう現象のことを言います。これは1935年にジョン・リドリーストループという心理学者によって発見されたと言われています。

(例):「色名を答えなさい」という質問に対して、「赤いインクで書かれた『あか』」と「青いインクで書かれた『あか』」では後者の方が答えるまでの時間が長いという現象が現れます。

これは、『色』と『語』の干渉効果がもたらす現象と言われています。
『ストループ検査』は、『ストループ効果』がもたらす『反応時間の遅延』という現象を評価するものです。

ストループ検査でわかること

『ストループ効果』の性質から、物を認知するまでの時間を評価することができるため、『発達障害』や『認知機能障害』などを明らかにするために用いられる検査方法です。
ご高齢の方の運転ミスによる交通事故が増加している昨今において、ご高齢の方の認知機能の測定に『ストループ検査』が活用されています。

 

 

まとめ

『TMT検査』は主に、処理速度と注意力。『ストループ検査』は主に『発達障害』や『認知機能障害』について評価できることがわかりました。
冒頭でもお話したようにこれらの検査は、高齢者に対しての脳機能評価として、高い有効性と評価を得ることができると考えられます。

opsol株式会社が運営する『パリアティブケアデイサービス春日井』では非接触型のモーショントレーニングツールである『TANO』を2024年4月に導入しています。いわゆる『eスポーツ』と呼ばれるものに近いイメージのツールです。『eスポーツ』を行うことで、『注意機能』や『認知・記憶能力』に変化が生じ、これらの機能が向上しているという論文も発表されています。
今回紹介した検査に限らず、検査によって数値化され評価できるということはデータとして残り、今後の研究や医療・テクノロジーの発展に大いに役立つことは言うまでもありません。近い将来、治療が困難な病でもこれらの発展で治療法が見つかり、人々が末永く健康であり続け、幸せな日常が送れる日が来ることでしょう。そのような日が来るのを多くの人々が待ち望んでいるのではないでしょうか。

参考:『eスポーツという大いなる可能性』
下記リンク先の『KEIO SFC JOURNAL』に『解説・レビュー論文』として掲載
慶應SFC学会:https://gakkai.sfc.keio.ac.jp/journal/jp/post.html

 

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